最期まで人生を生き抜いた「兵庫県映画センター」社長の岡本健一郎さん

神戸新聞朝刊・明石版に10月2日(火)から計4回、「兵庫県映画センター」社長の岡本健一郎氏の生前の記録が連載されており、ふくやま病院の緩和ケア病棟で過ごした岡本様の日々の様子が一部紹介されていました。

岡本様が治療を断念され、当院の緩和ケア病棟へ転院されてこられました。

お部屋の壁には有名な俳優の方々とにこやかに笑って撮影されたお写真がたくさん貼られ、岡本様の交友関係の多さ、映画に対する情熱にスタッフ一同驚かせられました。

岡本様が友人の方々に病状のことをメールでお伝えしてからは毎日途絶えることなく、ご面会の方がお見えになられ、とても偉大な方なんだなと痛感しました。

また、有名な映画監督の方がお越しになった際「一緒に写真を撮りませんか。」と声をかけていただき、素敵な思い出ができました。

奥様は毎日朝早くから来院され、ご主人の病状の変化を気にされながら、ご面会の方々の対応も行われ、夫婦のきずなを身近で感じさせていただきました。

岡本様とはゆっくり話をする機会は少なかったのですが、ご家族、友人の方々に支えられ、最期まで人生を生き抜いた方であったと思いました。

岡本様との出会いは私達スタッフにとっても心に残る患者様となりました。

ご冥福をお祈り申し上げます。

神戸新聞NEXTでは、連載第1回目から読むことができますので、あわせてお読みください。

神戸新聞 余命-ある映画人の生と死(1)