慢性閉塞性肺疾患(COPD)

慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。

COPDの原因の90%以上は喫煙で、たばこなどの刺激で気管支に炎症が起こり、肺胞が破壊されることによって呼吸がしにくくなります。
喫煙以外には、受動喫煙や大気汚染、職業的な塵埃、化学物質も原因と考えられています。

階段の上り下りなど体を動かしたときに息切れを感じたり、風邪でもないのにせきやたんが続いたりすることがCOPDの主な症状です。

COPDの症状は、ありふれた症状であるため、見過ごしてしまいがちでCOPD発見の遅れにつながります。

COPDが進行すると少し動いただけでも息切れし、日常生活もままならなくなります。
さらに進行すると呼吸不全や心不全を起こす命に関わる病気ですので早期発見、早期治療が重要です。

また、肺だけでなく全身に影響をもたらして、全身性炎症、心・血管疾患、骨粗鬆症、糖尿病などを併発しやすいことが知られています。
特に40歳以上の方で、喫煙歴のある方は要注意です。

検査としては、呼吸機能検査(肺年齢)、胸部CTによる肺気腫評価を行っています。

治療は、内服・吸入薬による治療、呼吸器リハビリテーション、在宅酸素療法(HOT)を行っています。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

いびき、夜間の頻尿、日中の眠気や起床時の頭痛などがSASの主な症状で、日中の眠気は作業効率の低下、居眠り運転事故や労働災害の原因にもなります。
家族が無呼吸に気づくこともよくあります。

睡眠中に無呼吸を繰り返すことで様々な合併症を起こす病気で、成人男性の約3~7%、女性の約2~5%にみられます。
SASでは高血圧、脳卒中、心筋梗塞などを引き起こす危険性が約3~4倍高くなります。

SASの原因は空気の通り道である上気道が狭くなることで、肥満はSASと深く関係していますが、扁桃や舌が大きいことや、鼻の病気、あごが小さいことなど肥満でなくてもSASになります。

診断は、問診、携帯型装置による簡易検査、精密検査(睡眠ポリグラフ検査:PSG)で睡眠中の呼吸状態を評価して行います。

治療は、マスクなどで持続的に空気を送ることで狭くなっている気道を広げるCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)があります。

CPAPにより、健常人と同等まで死亡率を低下させることが明らかになっています。
また、下あごを前方に移動させる口腔内装置(マウスピース)を使用して治療することもあります。

CPAPのイメージ

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