呼吸器
ラクな日々が
つづくように
長びく咳や痰、息切れなど呼吸のまつわる診療を行います。ありふれた症状であるため、単なる風邪と思っていても、見過ごしてしまいがちで、喘息や肺癌、肺気腫、肺炎といった命に関わる重大な疾患もありますので、早期発見、早期治療が重要です。
タバコを吸われる方は、そのリスクが高くなる可能性があります。保険診療による禁煙外来も行っておりますのでお気軽にご相談ください。
主な対象疾患と診療
喘息とは気道の炎症です。気道の粘膜が腫れたり(炎症)、軽い刺激で収縮したり、痰が多く出るなどの影響から気道が狭くなることで発作につながります。
咳や痰(たん)、息苦しさ、呼吸時のゼーゼー、ヒューヒューなどでお悩みの方はぜひご相談ください。症状が続くと、眠れなかったり、集中しづらかったり、息切れを伴うツラさがでてまいります。
よくある症状
- 咳が続いて息苦しい、つらい
- 呼吸時に、ゼーゼー、ヒューヒューという音(喘鳴)がでる
- 夜間や早朝などに症状が出やすい
- 咳がでてしまい目が覚める
- 運動すると、すぐ息苦しくなる
- 普段はなんともないんだけど、急に症状がひどくなることがある
起こってしまった症状(発作)をしずめたり、症状(発作)が起こらないよう、吸入薬と内服薬を組み合わせて適切な治療を行います。
発作が頻繁に起きない場合でも、炎症は収まらないのが喘息です。風邪や季節の変わり目、気温の変化など突然症状がひどくなってしまうことがありますので、定期的な受診をオススメします。
近ごろ、階段をのぼれていますか?
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の9割の原因はタバコの煙です。また受動喫煙や大気汚染、職業的な塵埃、化学物質などの有害な物質を長い間吸い続けることでも起こる肺の病気です。これまでは肺気腫や慢性気管支炎と呼ばれていました。
よくある症状
- せきが止まらないときがある
- 階段など息が苦しくて途中で立ち止まってしまう
- ちょっと体を動かすと息があがる
- タバコを吸っていた/吸っている
階段の上り下りなど体を動かしたときに息切れを感じたり、風邪でもないのにせきやたんが続いたりすることがCOPDの主な症状です。ありふれた症状であるため、見過ごしてしまいがちで発見の遅れにつながります。
COPDが進行すると少し動いただけでも息切れし、日常生活もままならなくなります。さらに進行すると呼吸不全や心不全を起こす命に関わる病気ですので早期発見、早期治療が重要です。
また、肺だけでなく全身に影響をもたらして、全身性炎症、心・血管疾患、骨粗鬆症、糖尿病などを併発しやすいことが知られています。特に40歳以上の方で、喫煙歴のある方は要注意です。
呼吸機能検査(肺年齢)、胸部CTによる肺気腫評価による検査を行い、内服・吸入薬による治療、呼吸器リハビリテーション、在宅酸素療法(HOT)など症状に合わせて適切な治療を行います。
睡眠中に呼吸が止まったり、浅く弱くなることにより日常生活にさまざまな障害を引き起こします。大きないびきや頭痛、日中の強い眠けなどの症状があり、作業効率の低下だけでなく、居眠り運転による事故や労働災害を引き起こす原因にもなりかねません。放っておくと高血圧、心血管障害、心不全、糖尿病などを引き起こす可能性があります。
本人が無自覚の場合でも、ご家族が無呼吸に気づくこともよくあります。
よくある症状
- ・いびきがうるさいと言われる
- 睡眠中に呼吸が止まることがある
- 寝汗をかく
- 寝相が悪い
- 夜中に何度もトイレに起きてしまう
- 日中のダルイ。頭が重い。
- 寝ているはずなのに眠い
診断は、問診、携帯型装置による簡易検査、精密検査(睡眠ポリグラフ検査:PSG)で睡眠中の呼吸状態を評価して行います。
治療は、マスクなどで持続的に空気を送ることで狭くなっている気道を広げるCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)があります。CPAPにより、健常人と同等まで死亡率を低下させることが明らかになっています。また、下あごを前方に移動させる口腔内装置(マウスピース)を使用して治療することもあります。お気軽にご相談ください。
禁煙外来予約制
ラクに、確実に禁煙するために
たばこを止めることができないのは「ニコチン依存症」という立派な病気です。禁煙しようと思ったら、保険診療で受けられる禁煙治療をおすすめします。
ふくやま病院では、患者基準を満たす患者さんに対して12週間に5回の禁煙治療が保険適応となります。禁煙治療では貼り薬や飲み薬を使い、意志の力だけよりも楽に、確実に禁煙をすることが可能です。
たばこを止めたいがなかなか止められない場合や、周りに禁煙してもらいたい人がいる場合はご相談ください。