フットケアの必要性

糖尿病では、足の指の変形、白癬菌(水虫)、潰瘍(かいよう)などさまざまな足病変が起こることがあります。

糖尿病足病変とは?
さらに悪化すると

次のような人は糖尿病足病変に特に注意しましょう

  • 糖尿病足病変を起こしたことがある
  • 透析を行っている
  • 末梢動脈疾患(PAD:足や手の動脈に動脈硬化が起こる病気)がある
  • 神経や視力に障害がある。
  • 血糖のコントロールがよくない
  • 足の指や爪の変形がみられる

足を守るための日常生活の注意点

  • 自分の足に合った靴をはきましょう
  • やけどに注意しましょう
  • けがに注意しましょう
  • 靴下をはきましょう
  • 禁煙を心がけましょう
  • 定期的な診察を受けましょう

フットケア看護外来のご案内

予約方法

  • 初回は医師の診察が必要です。
  • 医師の指示があれば、外来看護師がフットケア看護外来の予約をお取りします。
  • 予約の変更は受付にご連絡ください。

費用

糖尿病合併症管理料170点算定のため、保険診療で1回510円(3割負担の場合)が必要となります。

対象患者

当院通院中の糖尿病患者さんで、下記の診断がなされている方

  • 糖尿病性神経障害
  • 閉塞性動脈硬化症
  • 下肢や足趾を切断したことがある方
  • 足の潰瘍治療歴がある方

担当者

フットケア研修を修了した外来看護師

フットケアの流れ

1.問診

2.足浴

5分間足浴を行います。
足浴をしながら、足に触れさせていただき、体調や日常生活のことなどをお聞きします。

3.洗浄

足を洗浄剤できれいに洗います。

4.足の血流の確認

足の甲・内果・膝の裏などの血管を触ります。
わかりにくい場合は、超音波血流計を使って確認します。

5.糖尿病性神経障害簡易検査

モノフィラメントを使用しタッチテスト(圧覚)。
音叉を使用し振動覚を検査します。

6.足の観察

タコ・魚の目・傷・爪の状態を観察します。
また、履いている靴や靴底の消耗なども確認します。

7.足の処置

次の処置をします。

  • ニッパーを使用し爪の長さを調整
  • 肥厚した爪を削る
  • 爪用ゾンデで爪と皮膚の間の角質の除去
  • やすりを使用した足裏の角質の除去

8.保湿

仕上げに保湿剤を塗ります。

9.セルフケア教育

足の洗い方・爪切りのポイント・保湿・靴下の必要性・靴選びのポイントなど、患者さんの生活に合わせた指導を行います。